このツールでは、グラフィックスビューに、静的または動的なテキストや、LaTeXの数式を作成できます。
まず、次のいずれかのようにしてテキストの位置を指定する必要があります:
· グラフィックスビューをクリックすると、その位置に新規のテキストを作成します。
· 点をクリックすると、その点に結びつけられた新規のテキストを作成します。
するとダイアログが現れるので、そこでテキストを入力します。
注意: プロパティダイアログの '基本' タブで、テキストの位置をスクリーン上の固定された位置か、座標系に対して固定された位置にできます。
静的テキスト はどんな数学オブジェクトにも依存せず、通常は作図の変更の影響を受けません。
動的テキスト は、オブジェクトの値を含み、そのオブジェクトになされた変更が自動的に反映されます。
混在テキスト は静的テキストと動的テキストの混じったものです。
動的テキストを作成するには、キーボードを使ってテキストの静的部分を必要ならば入力し(例: Point A =)、それから、動的テキストとして値を表示したいオブジェクトをクリックします。
注意: GeoGebra は自動的に動的テキストの作成に必要な文法要素を付加します: テキストの静的部分を囲む引用符と、テキストのいくつかの部分をつなぐプラス記号です。
入力 |
説明 |
This is a static text |
単純なテキスト(静的) |
A |
動的テキスト(点 A が存在すれば) |
"Point A = " + A |
点 A の値を用いた、2つの部分がある混在テキスト |
"a = " + a + "cm" |
数値 a の値を用いた、3つの部分がある混在テキスト |
注意: 名前 xx を持つオブジェクトが既に存在するときに、そのオブジェクトの名前を用いた静的テキストを作成したいならば、"xx" のように引用符で囲んで入力する必要があります。そうしないと、GeoGebra は、オブジェクトの名前の代わりに、自動的にオブジェクトの値を動的テキストとして作成してしまいます。しかし、存在するどのオブジェクトの名前とも一致しないテキストは、引用符なしにタイプできます。
注意: 動的テキスト内部では、静的テキストは引用符の組の間になくてはなりません。テキストのいくつかの部分(例: 静的や動的なテキスト)は、プラス記号でつなぐ必要があります。
GeoGebra では、数式もテキストとして書けます。そのためには、
テキストの挿入ツールのダイアログウィンドウの 'LaTeX数式'
のチェックボックスをチェックし、LaTeX
の文法で数式を入力します。
注意: LaTeX 数式と静的テキストの両方を含むテキストを作成するには、静的テキストを入力し、LaTeX数式の部分はドル記号($)の間に書きます。
例: The length of the diagonal is $\sqrt{ 2 }$.
LaTeX チェックボックスの隣のドロップダウンメニューから、よく使う数式記号を選ぶことができます。すると対応する LaTeX コードを挿入しカーソルをブレースの組の間に置きます。数式の中に動的テキストを作成したいときは、オブジェクトをクリックすると GeoGebra は混在テキストの文法とオブジェクトの名前を挿入します
いくつかの重要な LaTeX コマンドを次の表に説明してあります。詳細はLaTeX の文書を見てください。
LaTeX入力 |
結果 |
a \cdot b |
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\frac{a}{b} |
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\sqrt{x} |
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\sqrt[n]{x} |
|
|
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\overline{AB} |
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x^{2} |
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a_{1} |
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\sin\alpha + \cos\beta |
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\int_{a}^{b} x dx |
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\sum_{i=1}^{n} i^2 |
|