入力バーを用いると、GeoGebraに直接数式を入力することができます。Enterキーを押すと、入力した数式が数式ビューに現れ、そのグラフィックスによる表現がグラフィックスビューに自動的に表示されます。例えば、f(x) = x^2 という入力は、関数 f を数式ビューに、そのグラフをグラフィックスビューに表示します。
数式ビューでは、数学オブジェクトは自由なオブジェクトか他のオブジェクトに従属するオブジェクトかで整理されています。既に存在する他のオブジェクトを使用せずに新たに作成されたオブジェクトは、自由なオブジェクトとして分類されます。また、既に存在する他のオブジェクトを使用して作成された新しいオブジェクトは、他のオブジェクトに従属するオブジェクトとして分類されます。
ヒント: 数式ビューにおいて、あるオブジェクトの数式表現を隠したいならば、そのオブジェクトを補助オブジェクトに指定することができます: 数式ビューでそのオブジェクトを右クリック(MacOS: Ctrl-クリック)すると現れるコンテキストメニューからプロパティーを選び、現れるウィンドウで ’補助オブジェクト' をチェックして下さい。デフォルトでは、数式ビューには補助オブジェクトは現れませんが、この設定は表示
メニューの '補助オブジェクト' を選ぶと変更できます。
数式ビューのオブジェクトを修正することもできることに注意して下さい:
移動ツールが有効になっているときに、数式ビューの自由なオブジェクトをダブルクリックします。するとテキストボックスが現れ、そのオブジェクトの数式表現を直接編集できます。Enter-キーを押すと、そのオブジェクトのグラフィックス表現も自動的に変更を反映します。数式ビューで他のオブジェクトに従属するオブジェクトをダブルクリックしたときは、そのオブジェクトを再定義するためのダイアログが現れます。
GeoGebraは幅広いコマンドを用意しており、入力バーから入力できます。‘コマンド' ボタンをクリックすると、入力バーの右隅にコマンド一覧を表示します。この一覧からコマンドを選ぶ(または入力バーに直接コマンド名をタイプする)と、F1-キーを押すことでそのコマンドの文法と必要な引数の情報を得られます。